私がなりたかったお母さん像

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「いまじゃなくていいんじゃない?」

「子供たちがもっと大きくなって落ち着いてからでもいいんじゃない?」

私が仕事を始めてから、
何かをお願いしないといけない時、母はこう言います。

「あの時、生まれてくる子供を幸せにしてあげるって言ってたよね」

この言葉はテキメンで、
「いま、私は子供たちを幸せにしているだろうか」って立ち止まってしまう。

あなたは間違っている、と責められているような気分になってしまう。

 
「わたしのところに来てくれた子供たち、絶対絶対幸せにするんだ。」

娘①が生まれる前、私たちには一人生まれてこられなかった子がいました。
私のお腹からいなくなってしまったとき、いっぱい泣いて、
「次にわたしのところに来てくれた子供は絶対幸せにするんだ」って話したのを覚えています。

子供のこと一番に考えて、
伸び伸びと、自由に育てよう。

子どもと遊ぶのも全力投球で、遊び心は忘れない。

泣いたらすぐに抱っこして安心させてあげて、ゆったり過ごそう。

ママ友ともちゃんと仲良くしよう。
ちょっと苦手科目だけど。

自分も幼稚園で育ったから、
我が子も幼稚園に入るまではおうちで一緒に過ごそう。

勉強より、小さい頃は、五感を大切にする習い事がいいな。

家族でいろんなところにいっぱい行こう!
自然が感じられるところがいいな。

ちゃんと向き合って、いっぱいいっぱい話をする。

行事もちゃんと行って、しっかり幼稚園や学校での様子を見守って。

いつも元気に太陽のように笑っているお母さんでいるんだ!

いっぱいいっぱい理想や望みはあった。

・・・なのに、なのに、気がついたら、しんどさを感じていました。

一日中、うちで娘と2人っきり。

念願ののんびりゆったり育児が始まって、幸せいっぱいのはずなのに。

抱っこしても、授乳しても、泣き止まない、寝ない我が子に

こんなはずじゃなかった・・・って。

赤ちゃんが寝てる間は、お茶しながら読書して、

ベビーカーでお散歩がてらお買い物に行って、って想像してた。

マタニティの頃のお友達と、子連れでランチしたいねーって話してた。

でも現実は、泣きやまないし、寝ない我が子に、

トイレもままならず、ずっと抱っこ。

ご飯も、パパと交代で抱っこして、いつも冷めた味噌汁だった。

赤ちゃんなんて、そういうもんだ、

ママはみんな同じで頑張ってるんだから、って言われても

全然納得いかなくて。

そんな風に考えてしまう自分が母親失格って自分でも思ってた。


こんなにかわいいのに、なんで?って。

仕事では、自分が頑張れば、それなりにいい成績が残せた。
学生時代、自分が努力して、希望の大学に入れた。
好きな人が出来たら、その人には自分からアプローチしたら彼女になれた♡

そんな「自分の努力で何とか出来ること」で「何とかなってきた」私には
この自分の力ではどうしようもない、自分以外の相手を前に途方に暮れた。

かわいいかわいい、あれほど望んだ我が子がここにいることは幸せだ。

だから、一生懸命にお母さんをしていた。

絶対に誰よりもわが子を幸せにしたくて。

でも、「自分」という存在がこれほど後回しになるってことが悲しくなった。

子育てが何より優先されて当たり前って言われて、
「じゃあ私は?」って言うのすらためらわれた。

どれだけ、子どものことを一番に考えていても、
私自身が、それで心から幸せって思えていなくてしんどいのだったら
私は胸張って、「ママはあなたたちがいて幸せだよ!」って
子供たちに言える未来がやってくるだろうか。

「いいお母さん」の正解って何だろう。

それは、きっとその人それぞれ、その心の中であるんだと思う。

私の母にとっての正解は、
「子育ては何より優先されるもの」だけれど

私にとっての正解は、
「ママが生き生きと働いていて、笑って、いつも楽しそうな大人の姿を見せる」ということ。

そう、「自分の人生を生きる」ということ。

今、なりたかったお母さんの理想像、には程遠いかもしれない(笑
いや、程遠いです(笑笑

でも、今の働き方を選んで、改めて見返してみると、

気がつくと、あれ?意外と叶ってるんじゃない!?

なんてね。

自分がママになって、考えて、悩んで、迷って、決めたこと。

周りに分かってもらえない!って思ってたけど。

私を責めていた言葉も、その人にとっては、心からの言葉なのは間違いない。

それは、私とその人の個性が違ってるから、
大切にしていること、優先順位が違うってだけ。

優先しないわけないじゃん。

何を幸せと感じるか、は人それぞれ。

あの人が言う、あの言葉、
いっつもあーしろ、こーしろっていう人は、その人がそうしたらいいねん。
あなたは気にする必要ないってこと。

笑顔で、あなたたちがいて幸せよ~♡って言えるママでいたいよね!

 

子どもも、自分も、両方幸せにする人生にするんだ!

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ふじもと  あきこ

フリーライター。ヨガ講師として教室を運営する傍ら、ライター・ISD個性心理学講師としても活動。 ヨガ教室の集客を目的に開始したブログが評判となり、その発信力を活かして、ライターとしての活動を開始。 1500人以上の女性と関わってきた経験を活かし、飾らず、共感を呼ぶ文章表現を得意とする。 神戸在住、年子姉妹の母。

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