大人になっても、人はずっと母親の影響を受け続ける。
私はずっと自己肯定感が低かった。
あなたは不器用だから、
あなたは人付き合いが苦手だから、
あなたはすぐいらないことを言ってしまうから
母にそう言われてきました。
自分のお母さんなんだから、
私の事、分かってくれてるんだから、
お母さんがそういうなら、私はそうなんだ
美術は苦手でしょって言われたから、そうかって、書道を選んだ。
人づきあい、苦手だから、あんまり目立つことをしたくなかった。
いらん一言を言ってしまうから、あんまりしゃべらんとこう。
そうやって、自分の可能性を試すこともなく、言われることをすんなり受け入れて
だって、自分の親だもの、
私の事100%理解してくれてる人が言うんだから間違いない。
私は、そうなんだ。
何かトラブルに巻き込まれたら、
ほら!お母さんの言った通りじゃない!
それなら、大きな波風立てないように、と
結局は自分で選ばない人生だった。
でも、そのことにすら気づいていなかった。
母は、決して否定しているのではなく、
私のことを心配して、前もって戒めとして言ってくれているだけで、
そのことを前もってわかった上で、
気をつけてうまく生きていきなさいよ、と言う母からのメッセージ。
でもね、私は全然楽しくなかったんだ。
自分の未来が、将来が、素敵なものなんだ!どんなんなんだろう・・・っていう想像が、全然出来なくて。
嫌な目に遭わないように、
ツライ目に遭わないように、
石橋叩いて、結局渡らない、みたいな。
前もって、心配のタネをつぶしていって、安心な道を歩いて。
自分の可能性に目を向けることすら知らなくて。
ただ本が好きだった。
ヨガが好きだった。
それが今の仕事に活きてるのは、すごい偶然というか奇跡的なことなんだけど
ただ、無難に生きてきた。
挑戦とか、大きな目標とかなくて、地道に。
母とは反対に、
結婚したオットは、
「アキコはすごいね!」
「なんでもやってみたらいいんじゃない!」
「頑張ってるね!何か手伝おうか?」
「やりたいなら、やってみたら~?」
「大丈夫!アキコなら出来るよ!」って簡単に言う。
ただ適当に言ってるだけかもしれないけど(笑
でも、その言葉が、私には、ものすごーい力になって、
結婚するまでは考えもしなかった、自分のやりたいこと、に躊躇せず進んでいけている。
オットと出逢って、一緒にいて、
どんどん私の自己肯定感が上がって、
どんどん自分の可能性にチャレンジしてみたい!と思える。
残念なことに、
母から私へのメッセージは私の未来をワクワクさせてくれるものではなくて、
反対に
オットから私へのメッセージは、私をどんどんゆるぎないものにしてくれている。
それでも、親になった今でも、
母からのメッセージにはドキッとして、
つい受け入れてしまいそうになるのだけれど、
やっぱり自分の親という存在は、
ずっと一生変わらず、子どもへものすごい存在感を放っている。
よくよく考えてみたら、
不器用だけど、娘たちの服とか作れてるし
人づきあい苦手だけど、それを分かってくれている友達もいる。
いらんこと言ってしまう口だけど、それが今の仕事に活きている。
そう気づいてしまってから、
私の存在が、彼女たちに影響を与えてしまっているのは間違いなくて、
その在り方、関わり方、言葉の使い方が
とても大切なものだと深く受け止めています。
その言葉も、
母の言葉が私には届きにくく、自己肯定感が上がらなかったように
反対にオットの言葉が(たとえ適当でも)私には力になったように、
どう伝えたら、
どう言えば、
どう話せば、彼女たちの自分への肯定感がはぐくまれていくのか
ものすごく気になるのです。
個性心理学に出逢いました。
母の言葉が私に響かなかった理由が分かり、
オットの言葉が、私に響いているのがなぜかわかりました。
娘①娘②、全然タイプが違うので、
私の言葉でどうしたら伝えられるか、そのためのヒント、きっかけが見えてきた気がしました。
大人になっても、人はずっと親の影響を受け続けるもの。
特に母親ね。
母親の、心からのメッセージが
子供たちに、届けられるようになりたい、と願わない母親はいないよね。
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ふじもと あきこ
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